パーレイ法を利用することによって勝率は上がるのか?

カジノのベッティングシステムにおいて、パーレイ法という非常に有名な賭け方があります。
一般的にはシステムベッティングというものはマーチンゲール法が源流になっています。
つまり、「負けた分は必ず取り返す」という考え方が主体なのです。

しかし、このパーレイ法に関しては、別名を「逆マーチンゲール法」と呼ぶほど、その考え方が正反対です。
それでもこの方法が攻略法だと言われるのはなぜなのでしょうか。
今回は、パーレイ法を利用することによって、本当に勝率が上がるのかを検証していきたいと思います。

パーレイ法を利用することによって勝率は上がるのか?

パーレイ法の仕組み

パーレイ法は、マネーシステムの中でも特殊で、「負けたら条件が変わる」というものではありません。
その逆で、「勝ったら条件が変わる」というタイプの賭け方です。
具体的に言うと、勝つたびに賭け金を倍にしていくというルールに則ってゲームをするのです。
勝率50%で配当が2倍のゲームの場合、最初の賭け金が1ドルなら、1回目の勝利では2ドルが手に入ります。

その後、その2ドルをすべて次のゲームに賭けます。
そのゲームで勝つと、4ドルが手に入ります。
次のゲームではその4ドルを全て賭けるのです。
ルール自体は極めてシンプルです。

勝率で言えば、1回勝つ確率は50%、2連勝する確率は25%、3連勝する確率は12.5%、4連勝する確率は6.25%、5連勝する確率は3.13%と下がっていきます。
そして、7連勝した段階で1ドル=128ドルになりますが、そこまで連勝が続く確率は0.78%です。
では、パーレイ法によって勝率が上がるかどうかについて考えてみましょう。

パーレイ法は勝率をアップさせるのか?

先ほどの例で言えば、7連勝する確率は0.78%です。
しかしもらえる賞金は128倍です。
パーレイ法において、連勝の確率と、もらえる初期の倍率は相関関係にあります。
賭けることで、それが必ず100になるのです。

7連勝の場合の計算をすると、0.78×128になります。
その結果は99.780これは勝率の小数点3位以降四捨五入したためこうなりますが、厳密に勝率を出せば必ず100になります。
その他の場合も同じで、1回勝った時の勝率は50%で賞金は2倍です。

50×2なので100になります。
2連勝の場合、勝率は25%で、賞金は4倍です。
25×4なので100になります。

これが何を表すのかというとパーレイ法によって得られる賞金の期待値は、何連勝を狙って啓蒙したとしても、変わらないということです。
しいて言うなら、多くの連勝を狙う方が、ギャンブル性が高くなるというだけで、ゲーム数が多くなればなるほど、期待値の通りに式が肥えてきます。

まとめ

このように、パーレイ法を使用したとしても、勝率も期待値も変わりません。
ただ、一つ言えるのは「パーレイ法には夢がある」ということです。

手元のたった1ドルが1,000分の1の可能性かもしれませんが、何百ドルの大金になる可能性を秘めているというやり方なのです。
宝くじを買うことに比べたら、100分の1や1,000分の1など、非常に現実的だと思いませんか?